ジョンよりのオルペンです!〜永遠に輝くSHINee〜

主に大好きなSHINee、ジョンヒョン、テミン、ミノ、キー、オニュ、そしてたまに韓国ついてテンション高めに書いてるブログです

あるダックスフンドとその飼い主のお話。

shinee ジョンヒョンの愛犬 ルーの画像
出典元:https://www-img.dclog.jp/

 


〜ダックスフンドのお姫様

知らない街で、旅に出る〜

 



あるところに黒と茶の混ざった
毛並みの綺麗なダックスフンドがいました。

f:id:kimjyonmi:20180530034750j:plain
出典元:http://livedoor.blogimg.jp/

そのダックスは少しだけ特別で、
世界中の多くの人が知っている
有名な犬でした。

彼女はまるでお姫様のように
飼い主に可愛がられ
すくすくと育ちました。

f:id:kimjyonmi:20180530035143p:plain
出典元:https://cdn-ak.f.st-hatena.com/

ところがある日
彼女は気がついたのです。

いつも自分の名を呼び
語りかけ、キスばかりせがんできた
寂しがり屋の飼い主としばらく
会っていないことを。

『わたしの飼い主は一体
どこにいるのかしら?』

疑問に思った彼女は
飼い主を探そうと、
ひとり歩き出しました。

f:id:kimjyonmi:20180530035804j:plain
出典元:https://stat.ameba.jp/

右も左も知らない道を
飼い主を探すため一生懸命
進みました。

ときに走ってたまに歩いて
疲れたら少し休んでまた
知らない道を前へ、前へ。

彼女はとても疲れました。
細く小さな足で歩くには
大変な道のりだからです。

心細い夜もやってきました。
知らない土地をひとり
ポツポツと歩くなか
夜空の星たちが彼女を照らしていました。

f:id:kimjyonmi:20180530133452j:plain
出典元:https://d1d7kfcb5oumx0.cloudfront.net/


それにしても彼女は
自分があまりにも
有名な犬であることは
知る由もありません。

ましてやこのお姫様の冒険が
世界中を巻き込んだ大騒動と化している
など少しも気づくはずがないのです。



彼女はただ、飼い主に
会いたかっただけでした。

f:id:kimjyonmi:20180530050519j:plain
出典元:https://stat.ameba.jp/


今日もまた心細い夜がやってきます。
川岸へとたどり着いた彼女を
急に寂しさが襲いました。

『どこにいるの?
わたしはここにいるのに!
どこにいるの??』


彼女は何度も何度も
どこにいるのか分からない
飼い主に向かって叫びました。

しかしあたりは真っ暗で
相変わらず彼女を照らしているのは
夜に輝く星だけでした。

f:id:kimjyonmi:20180530165819j:plain
出典元:https://icotto.k-img.com/


また明日...また明日探せばいい。

諦めないんだから...!!


寂しさを押し殺すようにそう言い聞かせ
川岸の砂利の上、疲れ果てた体を休ませるため
くるりと小さく丸まり大きな瞳を閉じました。


次の瞬間、すぐ隣で
あまりにも聞き慣れた声が
自分の名前を呼んだのです。

 

『・・・!!』


顔をあげるとそこには、ずっと
会いたくて焦がれた飼い主が
そっと寄り添うように座っていました。

『ひとりで来たの?

こんなとこに来ちゃダメじゃない。
みんな心配しているよ?』

飼い主はいつものように微笑んで
怒っているのかどうなのか
分からない調子で彼女をしかります。

『あなたに会いに来たんじゃない!』

ようやく出会えた嬉しさ半分、
近頃姿を見せないそちらが悪いと
言わんばかりに少々きつめに飼い主へ
言葉を返しました。

彼女の大好きな飼い主の
笑顔が
そこにありました。

f:id:kimjyonmi:20180530052316j:plain
出典元:https://pics.prcm.jp/


お姫様に言い返された飼い主は
なんだか嬉しそうに謝ったあと

毎晩彼女に向かって語っていたように
日々の出来事ことをたくさん話してくれました。

f:id:kimjyonmi:20180530040738j:plain
出典元:https://pbs.twimg.com/


とてもとても、幸せそうに

話してくれました。


彼女もまた伝えたいことが
たくさんありました。
ちょっぴり興奮したように、そして
少し得意げな様子で話し出します。


『あなたの大好きな4人の
新しい髪型は見たのかしら?
大胆なイメチェンで坊主にした子がいるわ!
あれにはみんなビックリしていた!

それに彼はテレビ番組の司会まで
こなすようになったのよ!単独で!
頭の回転の早い子だとは思っていたけれど
本当になんでもやってのける子ね!

f:id:kimjyonmi:20180530041809p:plain
出典元:https://stat.ameba.jp/


あいかわらずインスタ
というのかしら?アレを通じて
自分の気持ちを伝えたり
いつも支えてくれるみんなを
とても大切に想っているわ。


飼い主はニコニコしながら
彼女の話に耳を傾けているので
そのまま続けることにしました。


あなたの大好きなお兄さんもね
もちろん元気にやっているわ。
しばらく姿をみせずにいたからみんな
本当に心配してね。

最近ではよく笑顔も見せてくれるようになって
安心できる子も増えたみたい。

f:id:kimjyonmi:20180530042540p:plain
出典元:https://encrypted-tbn0.gstatic.com/


ただ笑ってくれているだけで、

幸せでいてくれるだけで幸せ。
あんなにもたくさんの人たちに
そう想ってもらえるのは
あの子自身が本当に素敵だからだと思うわ。
そうよね?』


飼い主は『そうだね』と頷きながら
クスクス微笑んでいます。

f:id:kimjyonmi:20180530134005j:plain
出典元:https://encrypted-tbn0.gstatic.com/

さらに彼女は続けました。


『いつも熱くて優しいあの子。
2月に日本でライブをしたらしいんだけど
その時も彼は大きな声で
あなたの名前を呼んでいたわよ?
本当にあなたのことが好きよね。

彼は本当に頑張っているわ。
犬のわたしからみても感心しちゃう。

ここ最近ね4人がカメラの前で
お話しないといけない機会が本当に
多いようなんだけど、一生懸命話していてなんだか
頼りがいがさらに増したような気がするわね!

f:id:kimjyonmi:20180530044903p:plain
出典元:https://cdn-ak.f.st-hatena.com/

ええ。そりゃあもちろん
相変わらず無敵のハンサムぶりよ。』


夜が一段と深くなっても
まだまだ話しはつきません。


『それからあなたの
愛して病まないあの末っ子!


あの子この前10周年ペンミとやらで
なぜか椅子をぶっ壊してたわ!!
どうしてそんなことが起こるの!?

チリまで飛んでソロステージをこなしたり
ダンスをディレクションする番組にも出演したり
こないだは確かそうね『まぶしい道』という
ステージに登場し自分の気持ちを語っていたようよ。

f:id:kimjyonmi:20180530050041j:plain
出典元:https://stat.ameba.jp/

これからは幸せになれる瞬間を

できるだけ作っていくのが夢。
こんな話をしたみたい。

これはなんだかそうね。
4人みんなが口にするようになったわ。
幸せでいようと。きっとそう決めたのね。

嬉しそうに話す彼女を
しばらく撫でながら見つめたあと


飼い主は言いました。



『知ってるよ。全部、知ってる。』

f:id:kimjyonmi:20180530052030j:plain
出典元:http://fimg4.pann.com/

 

彼女はせっかく教えてあげたのに!と、
拗ねたような態度で
こう言い返しました。

『あら、そんなはずないわ!
最近あなたの姿が見えないからと
泣いている人間を大勢みたわ。

みんなから見えないあなたが
全て知っているだなんて
ありえるのかしら??』


そう言われると飼い主は
少しだけ困ったように笑いながら

『本当だよ。だっていつも
そばにいるからね。』

f:id:kimjyonmi:20180530135106j:plain
出典元:https://pbs.twimg.com/

と、穏やかな声で
ささやきました。


それから夜があけるまで
彼女は飼い主とたくさんの
話しをしました。


驚くことに飼い主は
彼が所属するグループの新しい曲も
完璧に歌い踊る事ができたし、

リーダーが「僕たち5人のメンバーが
幸せでいられるよう活動します」
と話したことも、

彼らが大泣きしながら頑張ったことも
ファンが大泣きしながら見守ったことも

f:id:kimjyonmi:20180530135914j:plain
出典元:http://cdn-ak.f.st-hatena.com/

世界中の人たちが皆
自分を愛してくれていることも

全て全て、知っていました。


あまりにも楽しい時間に包まれて
彼女は彼の腕のなか、ぐっすりと眠りました。

f:id:kimjyonmi:20180530051428j:plain
出典元:https://stat.ameba.jp/

次に目を覚ましたとき
彼女は川岸にひとりでした。

そこへ遠くから名前を呼ぶ声がします。
家族でした。飼い主の姉が血相を変えて
彼女の元へ走り寄り強く抱きしめました。


姉に抱かれた彼女がふと昨晩
過ごした場所に目をやるとそこには
飼い主が立っていました。

f:id:kimjyonmi:20180530141219j:plain
出典元:https://pbs.twimg.com/

『次はいつこんな時間を過ごせる?』

彼女は飼い主にたずねます。

『いつだって一緒なんだもん。
すぐにまた会えるよ。』

そう笑顔で返す飼い主の表情に
嘘は一つもないようでした。

『何か伝えることはあるの?
あなたの大切な人たちに何か!

そう聞かれた飼い主は
じっくりと考えてから


短く彼女に伝えました。

 




『泣かないで。なるべく
ちゃんと幸せでいて。

f:id:kimjyonmi:20180530163949j:plain
出典元:https://stat.ameba.jp/

そう伝言を受け取り彼女は
家族に連れられ自宅へと戻りました。



世界中を巻き込んだ大騒動から数日が過ぎ、
テレビからは飼い主の所属する
グループのMVが流れます。

ふと目をやると彼女の目には
飼い主が4人と共にかっこよく踊る姿が
とてもハッキリと見えました。

『あらあら。言ってた通り。
本当にいつも一緒にいるのね。
なのにどうして人間って泣いてばかり
いるのかしら。
不思議なものね。』

そう呟き彼女はしばらくの間
流れてくるMVを誇らしそうに
見つめるのでした。

『・・・やっぱりうちの飼い主が一番ね。』





〜お し ま い〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜あとがき〜

ただ、わたしが救われたくて書きました。

こんな夜を過ごしていたかもしれないなぁ、
過ごしていてくれていたらいいなぁ、
という妄想と願望です。

人それぞれ信じるものは自由ですがわたしは
このお姫様が家族のもとへ帰る事ができたのは
飼い主さんがそうしてくれたのだと思っています。

これは

 

世界のどこかで起きた
とても有名なダックスフンドと
寂しがりやで優しくてお姫様のことが
大好きな、ある飼い主のお話です。